Forgive me!

よく晴れた日曜の午後である。職場にはたれもいない。遠くからジージッーっと耳鳴りのような音。電話が鳴っている、それもこの建物のエントランスの電話からだ。誰か入れなくて困っているに違いない。受話器を取ると相手の声が聞こえない、どうも壊れてるようだ。ふと、嫌な予感がよぎる。急いで階段を駆け下り、玄関へ直行すると案の定、君だった。以下、会話。-君はよくもの忘れるな〜-、-はっ、何言ってんの?あんたって悪いやつ、この前は、機械の電源切り忘れただけでしょ!-、-ハイハイ、おれは悪いやつですよ〜-、-もう、許さない!-、-おいおい、おれはなんて応えりゃいいんだい?-、しばし心の中で独白、あ〜ダメだ。怒ったふりがキュートかつ野性的で、ファンになってしまいそうだ。。その後われにかえり、-でも近いうち君は俺を許すよ-、-すっごい遠い将来ね-、-君がいないと寂しくなるって言ってたじゃない?もしウソならちょっと心外-、-ハハは-、-えっ、そう思ってないの?ほんとって言いいなさい-、-あ、、はい、ほんとです-、ここでまた独白、結構あの言葉効いてたのか。。-許すわよ、冗談よ-、-冗談もよく言うよね-、-私、正直な人が好きなの。まあ、お互いフェアな立場だから別に気にしてないわよ-、-そりゃどうもありがとう、Caroli-。こうして私はこのアメリカの青春ドラマのような場面をリフレインする。なにやってんだ、脚色してるじゃないか〜、さー今日も仕事仕事!