Entries from 2009-01-01 to 1 year

忘れよ、仕事

生ハムとビールで空きっ腹を満たしていた週末の夜、雪が降って急激に部屋が寒くなる。寒さとビールの嫌な満腹感もあり、ハーブティーを飲んで寝る。その翌朝から一週間、お腹の調子と悪寒を抑えながら、昼は実験をし、食事もヨーグルトか果物以外ほとんど喉…

残照

職場の似顔絵は、なかなかの好印象を得る。いくら長期間やっていなくても衰えないので、私はこの能力のために生まれてきたのであって、そういう関連の仕事をしたほうがいいのではないかと、ごくたまに思う。その後、職場では別名アーチストとなっている。 12…

無為2

土曜に新婚ホヤホヤの同僚の家でracletteをごちそうになる。去年の今頃も日本人の方と同じものを食べた。こちらの手抜き料理だが、鍋感覚で楽しめる。炬燵があったのも嬉しい。奥さんは、以前日本で仕事をしていた関係上、日本贔屓で部屋の調度に日本色が所…

I am leaving without saying good bye.

夕方ひとり黙々と仕事をこなしていると、Mr Crespondence.といたずらっぽく声をかけられる。ああ、もう行ってしまうのか?そうか.『で、あなたはこれからも連絡してくれるんでしょうね?』やはり、私の性格は見透かされている。実は、連絡をしないでおこうか…

雑感

来年の夏に開催予定のNovel賞受賞者達の会合に参加しないか、とのメールがくる。ただ、CVや上司の推薦状を用意したうえでその会合主宰者が審査して参加できるか否かを決めるのでハードルが高い。今秋から変わった私の雇い主から、これからこんな大層な企画が…

寿司とか似顔絵とか

週末の土曜、職場の仲間と寿司バーへいく。多国籍の面子がそろってなかなか面白い。ただ、スシがでてくるまで2時間待ちである。さらに、Caroliがスシを食べる前に煙草を吸うので、スシが心なし美味しくない。ここは日本ではないのだ。 職場の紹介で職場の人…

Smiling, everybody knows...

自宅で新しい仕事を悶々と考えている最中、Skpeのムードメッセージにセリフが入る。Smiling, everybody knows...。そのさりげない優しさに微笑む。しかし、結局その日は何も考えつかない。 翌日話し合いで新しい仕事が決まる。最近の私は少し落ち込んでみえ…

so touching

今朝の気温が0度近くになる。今月この地域では、Jazz月間で毎日様々なアーチストのコンサートが色んな場所で催されている。先月、Ryuichi Sakamotoのコンサートの広告をたまたま目にし、この日を心待ちにしていた。生まれてはじめてのコンサートである。場…

Reverberation

私の仕事状況について職場の同僚と話し合う。その直前に、Caroliと昨日のことについて話す。Ryuichi Sakamotoの曲は彼女の踊りの先生がよく使う曲らしい。昨日の余韻も残しつつ、思いがけず昨日のことで話に花が咲くので、朝から励みになる。ちなみにRyuichi…

ふりだしに戻った日2

Caroliが短期滞在で職場に戻ってきた今日、私はボスと議論の末、仕事内容を変えることになる。つまり、今まで出した成果はあまり面白くないという結論に達する。ただしこの過程で私が確立した手法は、長年待望されながら確立されていなかったらしい。とりあ…

おじさんになる

先週の土曜、私はおじさんになった。妹に男の赤ちゃんが生まれたとの連絡が入る。特に感慨はない。親になって少しは大人として落ち着くだろうか。 最近、私の頭の中では、Ballet Mecaniqueがリフレインしている。これを最初に聴いた時は、一人旅して帰った直…

床屋へ

背中までのび放題の髪をどうしても切りたくなって、午前中に床屋に行く。当てずっぽうに街に繰り出し、家から一番近い店に入る。女性スタッフ2人だけの小さな店。床屋じゃなくて美容室だ。英語が通じない。身振りや簡単な単語で用件を伝える。なんとか椅子…

impact

髪を切ったことで、予想外に周りの反応が大きい。結論として長髪が良かったようだ。次回また伸ばせばいい。私は髪の成長が早いと言われているので、あと3ヶ月もすればほぼ元通りになるはず。

振り返ってそして前を見る

もうすぐここへきて1年が経とうとしている。季節の変わり目は早く、寒い季節となった。振り返ってゆっくり総括する暇もないが、このまたとない機会に恵まれたことに感謝である。そして、1,2年後の私、さらに10,20年後の私がどうなっているだろうと漠然と思…

ひらめき

仕事の最適条件の目処がついた。しばらくの間、職場の人には報告しないでおく。まだ意義が分からないだろうから。問題は、試す機会が限られていることだ。準備をすすめてやっていくしかない。ほかに、先週思い浮かんだ仕事の手法を練っている。うまくいくと…

煮詰まってのち溶ける

最近改良した仕事の手法は大事な試料を無駄にする確率が高すぎて、汎用に耐えるものではなかった。同様のことをやっている人はいるが、やはり同じ問題を抱えている。そこで、仕事の各段階を見直して、ある段階でもう一つ工夫した段階を挟むことを考えついた…

Philosophy road

曲は次のような詞から始まりやや暗い。Once I wanted to be the greatest. No wind or water fall could stall me. And then came the rush of the flood. The stars at night turned deep to dust. どうしてもCaroliと話したくなったついで、Power catのこ…

ある一日

朝くると仕事道具の一部が行方知れず。いまだに見つからない。午後、最近変わった仕事器具のおかげで楽しいことに、1ヶ月の仕事の結晶の一部がお亡くなりに。。私の非ではないので、この虚しさをどこにも埋めることができない。その後、SkpeでCaroliから仕…

Eureka!

只今夜中12時、仕事がうまくいって、独り興奮して声を上げている。職場にも貢献するやり方を確立したので、これからが楽しみだ。ほんの些細なところを変えただけでこれほど変わるとは思わなかった。いやはや自力で勉強した甲斐があったというものだ。今後仕…

Yin and Yang

物事を考える時、HowとWhyの2つの視点からはじめることができる。前者は科学的思考をする時、後者は宗教的思考をする時とおおまかにくくる。Whyからはじまる科学は、えてして後付けの説明に帰する。Howから考える日常は、無機的な味気ない感情に堕する。Why…

別れのウィルス

最近職場で変なウィルスがはやっている。これにかかると、彼氏あるいは彼女と別れるのである。感染者は、現在計4人である。別れる時期も近接しており、感染するようにひとりまたひとりとイベントが起こるので、いつしかウィルスとひそかに呼ばれるようにな…

〜がいない夏

夏なのだが、このところ朝夕に雨ばかりが陰湿に降る。昼も雲の多いすっきりしない天気で肌寒い。夏と感じられない。雲は明らかに入道雲だが、それに見合う音や空気感が不足している。こちらで蝉の声を全く聞いてない。どうやら、ここでは蝉のある夏の風情は…

万歳カヌ〜

職場のretreatで、17世紀からある大きな修道院に泊まり込んでいた。中世の油絵から抜け出たような田舎の景色が広がり、穏やかな夏の日差しと相まって気持ちが落ち着く。宗教の場で科学の話を聞くというのはなんとも相反するようでいながら本質は同じであった…

過ぎ去る

もうこんな季節だ。今週来週とやることが一杯だが、結果がどうなるか分からない日がこれから続く。今日は早めに仕事を切り上げ、来週の計画を組む。日本の彼女にもいろいろと気遣いをせねばならない。どうなるか分からないけど、とにかくやってみる、という…

オハヨウ、ゴザイマス!

最近職場に入ってきたgeekな男、Dirkにお互いの言語を教え合っている。といっても挨拶程度である。たまに、えせ大阪弁やスラングを教えてみたりする。そんなわけで、最近の一日は彼の覚えたてホヤホヤの日本語、「おはようございます」から始まり、一日の終…

Italyにいった日

しばらく連絡してなかったので、Caroliにchatする。近況をやりとりしていると、向こうから通話してきた。職場にいると思ったら彼女の部屋である。職場ではズボンで通していた彼女は今、マチスのような色使いの鮮やかなワンピースだ。ソファーに腰掛けながら…

苺の日

今日は、日本の方々と一緒に苺採りに参加。苺が好きというわけではないが、こういう機会がないと、自分から休むことはまず難しいので。トラムに乗って30分もすれば長閑な田園風景が広がる。駅から歩いて、麦畑やリンゴ畑を道すがら眺めなから20分もすると、…

雑記および身体考

CaroliのSkのオンオフはほぼ私の生活に合わせているように見える。ほんとに裏表がなくて素直な心なのだろう。日本とは毎日2度は連絡をとっている。会社は忙しいようだが、最近は研修で良い成果をあげているようだ。やりよう、とらえようで、道は開けるのだ…

Forbidden colors

彼女が去る前日は大雨で、去った日は雲の間から夏の気配を感じる暖かい日だった。その日午後には、にわか雨が2つの虹を古い街並の真上につくった。2日後の休日には職場の電話で少し話した。3日後にはskpeがつながった。なぜ、こんな展開になっているのか…

Om Mani Padme Hum

私の好きなNatalie Portman扮するPadme Amidara姫(映画Star wars)は、Padme(パドメ)と呼ばれていて、以前からいい響きだなと思っていた。これは、チベット仏教のマントラの一つから来ていることを最近知った。Padme(ペメ)は、泥の中にあってなお清楚な美しさ…