Smiling, everybody knows...

自宅で新しい仕事を悶々と考えている最中、Skpeのムードメッセージにセリフが入る。Smiling, everybody knows...。そのさりげない優しさに微笑む。しかし、結局その日は何も考えつかない。
   翌日話し合いで新しい仕事が決まる。最近の私は少し落ち込んでみえるのか、同僚からいろんなかたちで励ましをもらう。Smiling...と励ましてくれた当人は此のごろ、機会があると私の笑顔を引き出そうとする。仕事中の向かいの机から意味もなく顔を見せたり、無意味な質問をしたり。嬉しい反面、少しなさけなくなってくる。
   帰り際、結婚の話や子供の話を冗談まじりに話す。私たちは将来どうなるか分からないね、と。今日の彼女は胃の調子が良くないらしい。ついでに手のねん挫も見せてくれる。腫れが引きかけだが、その部分はまだ青白い。そっと触れてみるが、熱っぽくはない。そうして、ようやく私の中のもやもやした気分もすっと引いて行く気がする。