去年から今年にかけて

年末に弟が車の事故を起こしかつ失業する。さんざんな年末年始だったろう。原因は上司の横暴を彼が見かねて意見したことのようだ。日本的世間あるいはムラ的社会というものがあることに哀れみを覚える。私は故郷のいつまでも停滞したそういうところが哀しくて大嫌いだ。
   私は、元旦に仕事を奉納し今結果を待っているところである。休暇で無為に日々を過ごし、平日に日本の街を歩いていると、私はもう異邦人のような普通の社会人でないような感覚を味わう。休みもなく残業し、平日に好きでもない呑み会をする日本の会社に何の人生の楽しみがあるだろう。効率や成果というが、そんな無駄で無為な(曖昧な)システムを続けて、将来的に見て世界に勝てるはずもないし、幸福が得られるはずもない、と青いケチをつけたりする。
   さて何が起ころうとも、今年も舞台のはじまりだ。人生の最後までもがき続けてやる。