arrogant

セミナーを終わらせて少しすっきりしている。練習していれば、少しアドリブを入れて落ち着いて話せるようにはなっている。歳のせいか直前まであまり緊張もなく、発表中は聞いてくださいな、とりあえずという感じでリラックスして話す。この調子なら、日本語のセミナーでは緊張はほとんどないだろう。まあ、神経が図太くなっているというかしっかりオジさんになっているのだ。あとは、練習なしで全部アドリブで言えるレベルまでならねばならない。質問も多かったし、後でもう一回話しを聞きたい人もいたしまずまずとしていいだろう。
   翌日、同僚と他の職場の数人で仕事帰りの呑みに参加する。店で話し込んでいると、Robertの話題になる。彼は職場の恥だということらしい。子供じみたF用語(Fucking Crespondence!)を使うし、態度もでかく、上下関係を無視して失礼な言葉を平気で投げる、他人とほとんど交流しない等々の問題児だ。私は彼の態度を冗談程度に流しているので、仲良くしているのだが、確かに醜いかもしれない(個人的にお土産くれたり、隠れたところで好い奴なのだが。)。皆がガキだと認識してかつ彼が必死に自分の臆病な一面を隠しているのがバレバレなのだから、格好が悪い。
   そうして盛り上がっていると、2台の消防車が路地に入り込んで、私達がいる建物に向かって梯子を上げだす。人だかりが見守る中、屋根に取り残された猫が救出される。それを楽しみながら、さらにお酒を呑む。次の店に繰り出す。夜中12時を回っても紫煙の立ちこめた、芋洗い状態だ。明日のことはとりあえずなにも考えず、久しぶりに良い夜と感じる。