sleeping...

8月最後の週末、いつもの中華食堂でいつもの炒飯を注文する。炒飯から立ちのぼるグリーンピースの匂いと食堂から見る外の風景がシンクロしたとたん、冬の感触が脳に忍び寄って、夏の終わりを悟る。食堂から出ると、もうさっきの夏の空気は感じない、ただ青い、夏よりも軽い大気の流れにのって自転車をこいでいる。
   8月の終わりも夜中、眠れなくてパソコンに向かっている。気づくとCaroliのSkpeがついていて、Sleeping...とだけメッセージを残す。この前は...life...だったけか。Sleeping...は、私に尋ねているのか、彼女が寝ようとしているのか。なぜだか、私は彼女が眠りにつこうとしているところを想像できる。なんだか寂しい、切ないような人一人の生が、夜の部屋に伝わってくる。夜も眠れぬような悩みを抱きながら眠っていく姿を想像できる。そして、私もベットに横になりながら直感する。翌日から彼女のSkpeは眠ったままになると。